2021/02/27 14:09
才能溢れる作家が描く“絵画”には色んな想いが込められています
“絵画”というと敷居の高いイメージがありますが、
こちらの織田広喜が描く『少女』は比較的お求めやすい価格の作品となっております。
抽象的に描かれた女性画、この作風は好き嫌いが分かれるかもしれません。
織田広喜は「きれいに描くと人形のよう」と、自身の思う女性を描き続けました。
そのこだわりが詰まった『少女』は、見れば見るほど魅了されます。
最愛の妻の面影を作品に込めて
織田広喜は『少女』という画題の女性を数多く描いてきました。
織田は32歳の時に、萬宮リラという女性と運命の出会いを果たし5年後に結婚します。
織田の両親に結婚のあいさつをした時、リラは赤い帽子をかぶっていました。
自身も二科展で賞を受賞するほどの才能がありながら、結婚後は織田を支え続けたリラ。
そのリラが病に倒れた時、今度は織田がそばでリラに寄り添い続けました。
織田は、最愛の妻リラの面影を『少女』という作品に込めているかのようです。
初めての“絵画”は愛の詰まった織田広喜の作品を
こちらの『少女』も赤い帽子をかぶり、まっすぐ前を見つめ
微笑んでいるような、少し悲しそうな表情にも見えます。
数ある『少女』シリーズでも様々な表情があります。
こちらの作品を、最初の『少女』としていかがでしょうか。